「教員、バカバカしい」と感じた先生がたどり着いた結論
2026/1/30
「なんで、こんなことに時間を使っているんだろう」
そう思った瞬間、ありませんか?
AIを使えば一瞬で終わる作業を、手作業でやらされる。Excelで自動化できる集計を、電卓で計算している。ベテランの先生ができないデジタル業務を、なぜか自分が全部引き受けている。
世の中ではDX(デジタルトランスフォーメーション)だ、働き方改革だと騒がれている。SNSやニュースでは、教育現場のICT化が進んでいるように報道される。
でも、現実はどうでしょうか。
残業が問題視されているのに、やり方は変わらない。効率化できるツールがあるのに、使わない。「前からこうやっている」という理由だけで、無駄な作業が続いている。
「バカバカしい」
そう感じるのは、ごく自然なことです。
しかし、50年にわたる教育事業の中で、数多くのキャリア相談を受けてきた経験から、一つお伝えしたいことがあります。
「バカバカしい」と感じた時、その先にどう進むかで、人生は大きく変わるということです。
「バカバカしい」と感じる5つの瞬間

まず、多くの先生が「バカバカしい」と感じる場面を整理してみましょう。同じ思いを抱えているのは、あなただけではありません。
1. デジタル化が進まない現場
AIやデジタルツールが当たり前の時代なのに、学校では手書きの書類、印鑑の押印、FAXでのやり取りが続いている。
「なぜ今どき手書きなのか」「Googleフォームを使えば5分で終わるアンケートを、なぜ紙で配って手作業で集計するのか」
こうした疑問を持つのは、時代の流れを理解しているからこそ。しかし、声を上げても「今までこうやってきたから」と一蹴される。
2. ベテランのデジタル業務を代わりにやる
パソコンが苦手なベテラン教員の代わりに、若手がデジタル業務を引き受ける。
本来なら全員が身につけるべきスキルなのに、「若い人はパソコン得意でしょ」という理由で押し付けられる。自分の仕事が増え、残業が増える。
「なぜ自分だけがやらなければいけないのか」
この不公平感は、確実に積み重なっていきます。
3. 意味を感じない会議・書類
「この会議、何のためにやっているんだろう」
結論が出ない会議、誰も読まない報告書、形式だけの研修。生産性のない時間が、どんどん積み重なる。
その時間を授業準備に使えたら、もっと良い授業ができるのに。生徒と向き合う時間に使えたら、もっと良い関係が築けるのに。
4. 変わらない体質
問題点を指摘しても、改善されない。「去年もこうだった」「前例がない」という理由で、現状維持が正当化される。
残業が社会問題になっているのに、働き方は変わらない。教員不足が叫ばれているのに、負担を減らす取り組みは進まない。
「この組織は、変わる気がないんだ」
その諦めが、「バカバカしい」という感覚につながっていきます。
5. 教育以外の仕事が多すぎる
教壇に立って、生徒に教える。それが教師の本分のはず。
しかし現実は、書類作成、保護者対応、行事の準備、部活動の顧問……。「教える」以外の業務に追われ、本来やりたかったことに時間を使えない。
「こんなことのために教師になったんじゃない」
その思いが、日に日に強くなっていく。
その「バカバカしい」は正常な感覚

ここで一つ、お伝えしたいことがあります。
「バカバカしい」と感じること自体は、決して悪いことではありません。
むしろ、それは「正常な感覚」です。
非効率なやり方に疑問を持つ。無駄な作業に違和感を覚える。本来やるべきことに時間を使えないことにストレスを感じる。
それは、あなたが「本来の教育」に真剣だからこそ生まれる感覚です。
何も考えずに流れに身を任せていれば、「バカバカしい」とは思いません。「これが普通だ」と受け入れて終わりです。
しかし、あなたは違う。「おかしい」と感じている。「もっと良いやり方があるはずだ」と思っている。
その感覚を持っていること自体が、あなたの価値です。
【エピソード】「民間なら違う」と思っていた先生の話
私たちがキャリアコーチングを行う中で、印象的なケースがありました。
---
ある中学校の先生(30代・男性)は、「バカバカしい」という思いを抱えてコーチングに来られました。
「毎日、無駄な仕事ばかりです。デジタル化が進まない、会議は長い、書類は山ほどある。民間企業に転職すれば、こんな無駄な仕事はないはずです」
その先生は、民間企業への転職を強く希望していました。SNSやニュースで見る民間企業は、効率的で、最新のツールを使い、生産性を重視しているように見えたからです。
しかし、私は一つのことをお伝えしました。
「民間企業も、想像しているほど効率的ではありませんよ」
その先生は、驚いた様子でした。
実は、民間企業にも「バカバカしい」仕事はたくさんあります。
- 誰も読まない資料作り: 上司への報告のためだけに作る、生産性のないパワーポイント
- 終わらない会議: 結論が出ないまま2時間、3時間と続く会議
- 古い体質: 「うちの会社はこうだから」という理由で変わらないルール
- 社内政治: 成果よりも、根回しや社内調整に時間を取られる
「教育現場はアナログで非効率、民間企業は効率的で合理的」というのは、イメージに過ぎないのです。
その先生は、しばらく考えた後、こう言いました。
「なるほど……。つまり、どこに行っても『バカバカしい』ことはあるんですね」
その通りです。
どこに行っても「バカバカしい」はある
この事実を受け入れることが、実はとても重要です。
「バカバカしい」は、教育現場だけの問題ではありません。
民間企業にも、公務員にも、フリーランスにも、どんな働き方にも、「バカバカしい」と感じる瞬間はあります。
- 営業職なら、意味のない接待や、形式的な報告書
- IT企業なら、無駄な会議や、複雑な承認フロー
- スタートアップなら、方針が二転三転する混乱
- フリーランスなら、値切り交渉や、理不尽なクライアント
完璧な職場は、どこにも存在しません。
だからこそ、「環境が変われば解決する」と思っていると、いつまでも同じ悩みを抱え続けることになります。
転職しても、「前の職場の方がマシだった」と思う人は少なくありません。隣の芝は青く見えるものですが、実際に行ってみると、違う問題が待っているのです。
「バカバカしい」の先にある2つの道
では、「バカバカしい」と感じた時、どうすればいいのでしょうか。
ここで、2つの道があります。
道①: 環境や他者への愚痴を続ける
一つ目は、環境や他者への愚痴を言い続ける道です。
「学校がダメだ」「管理職が悪い」「ベテランが変わらない」
確かに、問題は存在します。指摘は正しいかもしれません。
しかし、愚痴を言い続けても、何も変わりません。ストレスは溜まる一方で、状況は改善しない。むしろ、愚痴を言うことで余計に辛くなることもあります。
そして、愚痴を言っている間、自分の人生は前に進んでいません。
道②: 「自分はどうしたいか」を考える
二つ目は、「自分はどうしたいか」を考える道です。
環境や他者を変えることはできません。でも、自分の行動は変えられます。
- この環境の中で、自分は何を大切にしたいのか?
- 自分が本当にやりたいことは何なのか?
- そのために、自分は何ができるのか?
この問いに向き合った時、初めて前に進み始めます。
結論: 自分が夢中になれることを見つける
50年にわたる教育事業の中で、数多くの先生を見てきました。
その中で、一つ確信していることがあります。
自分がやりたいことに夢中になっている人は、環境や周囲の人のことが気にならなくなる。
「バカバカしい」と感じる仕事が完全になくなることはありません。どんな職場でも、どんな働き方でも、100%満足できる環境はありません。
しかし、自分がやりたいこと、夢中になれることが明確になると、「バカバカしい」仕事への感じ方が変わります。
- 「この無駄な時間も、自分の目標のために必要なステップだ」
- 「この環境の中で、自分ができることに集中しよう」
- 「変えられないことに囚われず、変えられることに集中しよう」
視点が変わると、同じ環境でも感じ方が変わるのです。
今日から始められる脱「バカバカしい」

「バカバカしい」と感じているあなたに、今日から始めてほしいことがあります。
1. 「何がバカバカしいのか」を言語化する
漠然とした不満を、具体的に言葉にしてみてください。
「何が」「なぜ」バカバカしいと感じるのか。書き出してみると、意外と整理がつきます。そして、「自分が本当に大切にしたいこと」が見えてきます。
2. 「自分はどうしたいのか」を考える
環境への不満ではなく、自分自身に目を向けてください。
- 本当にやりたいことは何か?
- 教育の仕事で、何が好きだったのか?
- どんな未来を作りたいのか?
この問いに答えることが、前に進む第一歩です。
3. 一人で抱え込まない
「バカバカしい」という感覚を、一人で抱え込まないでください。
信頼できる人に話す。専門家に相談する。客観的な視点を得ることで、自分では気づかなかった「やりたいこと」や「選択肢」が見えてくるかもしれません。
まとめ - 後悔しない選択をするために

「教員の仕事、バカバカしい」と感じた時、ぜひ以下の3つを思い出してください。
ポイント①: どこに行っても「バカバカしい」はある
- 民間企業も、フリーランスも、どこにでも無駄な仕事はある
- 「環境を変えれば解決する」という思い込みに注意
ポイント②: 環境への愚痴では何も変わらない
- 「学校がダメ」「管理職が悪い」と言い続けても、状況は改善しない
- 愚痴を言っている間、自分の人生は前に進んでいない
ポイント③: 「自分が何をしたいか」に集中する
- 環境や他者を変えることはできないが、自分の行動は変えられる
- 自分がやりたいことに夢中になれば、環境は気にならなくなる
「バカバカしい」と感じている今こそ、自分自身と向き合うチャンスです。
しかし、その感覚に振り回されて、勢いで決断すると、後悔することがあります。
まずは立ち止まって、「自分は何がしたいのか」を考えてみてください。それが、後悔しないキャリア選択への第一歩です。
一人で悩まないでほしい
「自分一人では判断できない」「客観的な視点からアドバイスが欲しい」――そう感じている方へ。
キャリアについて悩むことは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の人生に真剣に向き合っている証拠です。
キョウキャリのようなキャリアコーチングのような専門家の力を借りることで、自分では気づかなかった強みや、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
教員向けキャリアコーチング 「キョウキャリ」とは?

これらのステップは一人でも実践できますが、第三者との対話を通じて、より深く自己理解を進める方法もあります。
例えば、キョウキャリのような教員向けのコーチングセッションでは、プロのコーチとの対話を通じて、自分では気づかなかった教員である自身強みや可能性を引き出すことができます。一人で取り組むのが難しいと感じたら、専門家のサポートを受けることも一つの選択肢です。
「自分の強みがわからない」「教員を続けたいけれど、将来が不安」
そんな先生方のために生まれたのが、1ヶ月集中型キャリアコーチング「キョウキャリ」です。
キョウキャリの3つの特徴:
1. AI × 50年の教育知見による科学的アプローチ
教育現場での半世紀にわたる経験と最新のAI技術を掛け合わせ、自分では気づきにくい「先生としての真の強み」を客観的に可視化します。
2. 1ヶ月で「方向性」が明確になる
ダラダラと悩むのではなく、1ヶ月という短期間で集中的に自己分析とキャリア設計を行います。「モヤモヤ」を「確信」に変え、具体的なアクションプランまで落とし込みます。
3. 先生が挑戦しやすい価格設定
一般的なキャリアコーチングが高額(20万円〜)で諦めてしまう先生が多いため、キョウキャリは98,000円(税込)という挑戦しやすい価格を実現しました。
「教えることは好きだけど、このままでいいのかな?」と感じたら、まずは無料コーチング体験で、あなたの思考と言葉を整理してみませんか?
「教員の仕事がバカバカしい」――そう感じてこの記事を読んでくださったあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。自分の現状を認識し、変わりたいと思っている――それこそが、成長の始まりです。
完璧である必要はありません。まずは一つ、今日からできる小さなステップを始めてみてください。あなたの一歩が、明日の自信をつくります。
